2013年11月21日木曜日

あるごりずむ


アルゴリズム=問題を解決するための手順

NHKでTEDの放送がありますが
最近放映されたもので
アルゴリズムが形作る世界」というのがありました

MITメディアラボ研究者のケビン・スレイビンのプレゼンテーションです

  我々は、アルゴリズムのためにデザインされ、
  コンピュータプログラムによるコントロールが広がり続ける世界に
  生きているとケヴィン・スラヴィンは言います。
  彼は複雑なコンピュータプログラムがいかに多くのことを決して
  いるかを示しています。諜報戦略、株価、映画の脚本、建築デザイン。
  そして私たちがもはや読めもしなければ結果をコントロールすることも
  できないコードを書いていることに警鐘を鳴らしています。

という解説がついていますが、
警鐘を鳴らしていたかどうかは私は疑問です
コンピュータを使って人より数マイクロ秒早く決断することで
利を得る
そういう世界になってしまったので
「人より数マイクロ秒早い」環境を作るために
・コンピュータのサーバーのためのビルを用意する
・光ファイバートンネルを都市間に造る
・海上に効率的な中継点を作る
そういう地球の表面を変える作業を誰かがやっている
そうです

エピソードとして
かつて対米工作に従事していたハンガリーの物理学者の話がありました
ステルスを見破る方法です
鉄のかたまりを完全に消すことはできないので
ステルスというのはカタマリでなく鳥の群れのようにレーダー認識させる方法だ
と、説明していましたが
その技術者はレーダーに頼らず
「電波を出している鳥の群れ=米軍」
と、認識する方法をとった、と
そして、現在その物理学者はウォール街にいる

証券取引は今やそのステルスと同じように
大きなオーダーではその目的を見破られるために
小さなオーダーを繰り返して操作するそうです
その操作手順には一定の法則(アルゴリズム)があって
パターン化されている

一方で
稀少本がamazonの古書市場に出たとして
誰も買うオーダーを出していないにもかかわらず
その値段がどんどん高額になってしまった
それは、価格を決めるアルゴリズムが働いて
誰も「妥当な」ところで、ストップの指令を出さなかったから
つまり、私たちの知らないところで様々なアルゴリズムが働いて
コントロール出来ないことがおきている

ケビン・スレイビンはそれに従事しつつ分析し、コントロールする方法を考えている
という内容だと私は理解しました



シンプルな数式を繰り返すとすごい変化が起こる



最近の物事のとらえ方ってみんなそんな風になっていませんか?

・生物の形を決定する法則(フラクタル理論)⇔映像に無限の解像度を与える
・素数の性質を解明するリーマン予想⇔量子物理学の法則
・・・あんまり詳しいことはわかりませんが(^^;
これらの法則(方程式)は大変シンプル

・・・・・

ホーキング博士が宇宙の始まりを説いた番組がありました
ビッグバンの瞬間とその前はどうなっていたのか

0(ゼロ)は無限のマイナスと無限のプラスに分けられる
無限のプラスがビッグバンにつながった
もとをただせばプラマイゼロなのでビッグバンの前はなにもない

といった説明だったと思いますが
無限に広がった「プラス」に対して存在していたはずの無限の「マイナス」は
では、現在の宇宙の外側にあるのか?
そういう疑問は残らないのだろうか?

思いましたよ。

光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』(私の場合は萩尾望都版)の中で
この世の世界とそっくりな虚数の世界がどこかにあって
そこにプラス世界の物質が混じり込むと一瞬にしてすべてが「ゼロ」になる
そういう世界を少し描いています
(数十年前の日本のSFと最新のホーキング博士の理論が一緒ですか?)

・・・・・

コンピュータに依存した生活ならば
ケビン・スレイビンが説くような社会は避けられないでしょう
けれど、この世にはコンピュータに関わらない生活をしている人もいるわけで

また一方で
SNSなどのコンピュータ上の評価と実際の評価は合致しないことに
気がつき始めた人も出てきています


つい最近まで携帯電話を持たなかったワタシとしては
「野生」とは持っていたいなあと感じるこのごろです・・・(^^;

ああ
でもこういう専門外のことは難しいな
まあ
書くことで理解を深める・・・ということで

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